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ちゅっちゅちゅっちゅしてるだけの短い何かです
アダルティ目指したらなんだこれ
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長い髪をすくい上げて口付ける。甘いような香りが脳をとろかせるようだ。
そのまま細い肩を抱き寄せて瞼にキスをする。
ぱさぱさと鼻先にまつげの風圧を感じた。
くすぐったそうに肩を竦め、口角の上がった唇を捕まえようとすると、ぱっと桜色が視界から消えた。腰に冷たい感触が走る。思わず体を跳ねさせると、いたずらっぽく微笑んだ彼女ががくぽの服の裾をまくり上げているところだった。
かぷり、甘い痛みに眉を寄せた。
「くすぐったい」
「そっちこそ」
見合わせ、にっこりと笑った桜色の唇は、今度は鼻の頭に落ちてきた。
口付ける
首筋に暖かい感触。ちゅっと微かな音に気恥ずかしさが心中にわき上がる。一瞬で離れていくその頭を捕まえて、頬、額。やり返しのような気分でほおずりまでおまけにつける。背中を撫でさする手には勝てそうもなかったけれど。くすぐったくてかなわない。
がくぽの膝にちょこんとのったルカは、珍しく視点が高いのに少し気分が良いらしい。無防備な白い喉にやわく噛みつく。
とたん、すっとんきょうな声を上げて彼女が跳ね上がった。髪を捕まれ離される。痛い、とがくぽは軽く口元をあげた。
「やめてよ」
「そっちこそ」
手、と呟くとぱさぱさと桜色のまつげが羽ばたく。
「……じゃあ、もっとやってもいいわよ」
「なんだそれ」
するするとうなじを流れていく指先の感触に肌を粟立てる。
そんながくぽの様子にルカは「ん」と少し考えるようにして、
「やれるものならやってみなさい?」
「……望むところだ」
体制逆転。ぐるりとルカを組み敷こう、としたところで、今度はがくぽがすっとんきょうな声を上げる羽目となる。
膝の上から振り落とされ、ベッドに桜色の髪が広がった。
「耳は、無し! 耳は!」
「そんなルール聞いてない」
くるりと身を起こしてうつ伏せになってこちらを見上げてくるその様に、このやろうとがくぽは顔をひきつらせた。
太股に落ちてくる唇にまた背が粟立つ。
反撃とばかりにめくれ上がった服の裾から覗く白い背中に口付けると、からからと乾いた笑い声が部屋に響いた。
逃れようとまた反転した腹部にもキスを落とす。上がって来た足を捕まえて、臑、つま先と追う内に体勢が崩れ、がくぽもベッドに横たわっていた。
変わらず響いている笑い声が、喉に引っかかるようになってくる。
笑い過ぎじゃないのか、と口を止めると、微かに涙を浮かべたルカがこちらに手を伸ばしてくる。
今度はそれをとらえて、手の甲に口付ける。指先。手のひら。
笑い声はやまない。
「儀式みたい」
「ん?」
手首に口付けたところで、笑い声が止んだ。
代わりに、ルカががくぽの髪をかき混ぜる音が薄く部屋に響いた。
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ちゅっちゅちゅっちゅしてほしかっただけです
後悔はしていない 後悔はしていない
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