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グミのことは好きです


好きですがキャラが掴めません
めぐぽって呼び方はかわいいと思うんですよ




**********



 掴めないひとがらだよなぁと、グミについてミクは思う。
 まぁ、彼女の周りにはマスターをはじめとしてその友人、彼女自身の家族をも含め、がっちり掴める人という人がいたならばそちらの方が少数派なのだが。



「にっんじっんケーキ! にっんじっんケーキ!」

「じゃあ私はー、抹茶パフェで」

「あーパフェいいなぁ」

「じゃあ半分こしよーか?」

「おっ! その発言待ってました!」

「……グミちゃん、ねらってた?」

「えへへ」




  がぁるずみーつらぶらぶあっぷる!!





「うまぁー」



 モムモムとご満悦という表情でオレンジ色のスポンジを頬張る姿は、ほとんどミクと歳差のない少女のように思える。

 けれどしかし、大人しか参加させて貰えない飲み会にちゃっかりと参加している辺り、もしかしたら成人型なのかもしれない。そんな風には見えないけどなぁ、とパフェ用スプーンを口にくわえながらミクは思う。たとえばルカやメイコは絶対に成人型だと言い切れる。けれど目の前にいるグミは、何だか仕草も幼いし挙動も決して落ち着いているとは言い難い。まだミクの方が落ち着いている自負があるくらいだった。

 むうむうとうなっている内に、もしかして成人型かそうじゃないかって胸で決まったりするのだろうか、などと変な方向へと思考が飛んでいく。確かにグミはそれなりにそれなりなものを持っていらっしゃる。ミクだって別にそこまで小さいわけではないが、どちらが大きいかと問われれば十人中十人がグミを指さすだろう。
 それは事実だし、ミクは一般的な初音ミクよりもそういった事に対してコンプレックスを持ったりはしていなかった。どちらかと言えばどうでもいい類の事象に入っている。「やたらとあってもじゃまだと思うぞ私は。けしからん。しかしもっとやれ」というマスターの発言の影響を多大に受けているとかそういうのではない。受けていたらもうちょっと悩むし、あの人物の発言で思い悩んでいたらAIがすり減って機能が停止する。

 そんな下らないことを考えていると、ぼおっと見つめられているのに気づいたらしいグミがかくんと首を傾げてきた。



「ミクちゃん? どしたの?」

「あ、ううん。グミちゃんもう一口食べる?」

「えっ、くれんの? やった! 食べる食べる、あーん」



 あーん、と開いた口の中に抹茶アイスとクリームとコーンフレークの混ざった物を放り込む。
「じゃあミクちゃんにももう一口ー」と差し出されたオレンジ色のケーキをこれまたあーんして食べる。
 ミクはグミと仲が良いのだ。

 きっかけは、グミがミクをとあるホテルのケーキバイキングに誘ったことだった。
 マスターの知り合いがくれたらしいんだけどさあ、マスターもめーこさんも甘いの嫌いなんだって。お兄ちゃん達にやるのは癪だからさ、ミクちゃん一緒に食べに行かない? という非常に(ミクの)設定年齢相応なお誘いに、ミクはぱちくりしてしまった。

 甘い物は好きだ。
 ケーキバイキングなんてこの世に存在する天国みたいなものだろう。

 けれど、それまで別に其処まで接点があったわけでもないグミが、なぜミクを誘ったのか。
 まぁ真実を言ってしまえばそのお誘いは、ケーキバイキングのチケットを運良く手に入れたグミがミクと仲良くなるべく立てた計画だったのだが、そんな事はミクは一切知らない。

 取りあえず、彼女が食事をするのは完全に趣味の域だったので、こうしてつきあってくれるひとが出来たのは大変喜ばしいことであった。







「で」

「で?」

「そろそろ本題に入ろうか、ミクちゃん」



 人参ケーキと抹茶パフェをそれぞれ食べ終え、お代わり自由の紅茶を一杯飲み干し、新しい中身が運ばれてきたところで、グミの瞳がぎらりと光った。



「……本題、ね」相対するミクも、いい具合に足を組み替える「そうだね」



 かたりとミクのカップがソーサーに置かれた。



「兄さんと姉さんの進展はどうよ?」

「お兄ちゃんとルカさんはー?」




 初音ミクとmeguppoido

 通称頭緑同盟は、全力で他人の恋愛模様を出歯亀する。








**********

グミとミクは正統派オンナノコずという感じで好きです
カフェとかでお茶してるイメージがめっちゃ強い
普通のJKみたいな感じで

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